そらりすめも

LSI 9300-8i RAIDカードをITモードに変更する

2022-11-08

自宅環境でTrueNASを運用するためにHBAが必要になったのでLSIのRAIDカードを購入しました。

購入した9300-8iベースのカードがIRモードであるためITモードにします。

LSIのカードには世代によって使用するツールに違いがあり、よくある書き換え記事では第2世代のカードを対象にしていたりするので自分のカードの世代を調べます。

まずは

https://forums.servethehome.com/index.php?threads/lsi-raid-controller-and-hba-complete-listing-plus-oem-models.599/

から自分のカードに使われているコントローラを調べます。

9300-8iベースなのでSAS3008です。

つぎは

https://forums.servethehome.com/index.php?threads/the-complete-lsi-avago-broadcom-sbr-download-megathread.33607/

からSAS3008の世代を調べます。(リンク先は削除されていたためWebArchiveのリンクになっています。)

第3世代でした。

第三世代のカードの書き換えに使うツールはmegarec3とsas3flshになります。

ファームウェアはBroadcomのサイトで手に入ります。

https://jp.broadcom.com/support/download-search?pg=Legacy+Products&pf=&pn=&pa=&po=&dk=9300-8i

Firmware + sas3flsh

https://docs.broadcom.com/docs/9300_8i_Package_P16_IR_IT_FW_BIOS_for_MSDOS_Windows.zip_p

検索ビリティがかなり低いので頑張って探しましょう。

SAS9300_8i_IT.bin
mptsas3.rom
mpt3x64.rom
dos4gw.exe
megarec3.exe
sas3flsh.exe

が手に入ります。

MPT BIOSは今回は起動ドライブに使用しないため必要ありませんが、起動ドライブとして使用する場合は用意してください。

storcli.exe /c0/eALL/sALL show all

で、カードの情報が取得できます。

書き換えることでSAS Addressが消えてしまうのでよしなにバックアップしておきましょう。

あとはDOS環境をRufusで作成し、その環境にファームウェアと書き換えツールを入れてDOSから起動します。

SAS9300_8i_IT.bin
SAS9300_8i_IT.SBR
mptsas3.rom
mpt3x64.rom
dos4gw.exe
megarec3.exe
sas3flsh.exe

このあたりが入っていれば問題ないです。

まずSBRを焼きます。

OEM品番の場合、SBRを強制的に焼き替えしなければ公式ツール(sas3flsh)から認識できません。

megarec3.exe -writesbr SAS9300_8i_IT.SBR

つぎにファームウェアを吹き飛ばします。

megarec3.exe -cleanflash 0

終わったら再起動しましょう。

再起動が終わったらITファームウェアを書き込みます。

sas3flsh.exe -c -0 -o -f SAS9300_8i_IT.bin -b mptsas3.rom -b mpt3x64.rom

-bパラメータは起動ドライブにしたい人だけつけてください。私はいらないので消しました。

最後に吹き飛んだSAS Addressをもとに戻します。

sas3flsh.exe -c -0 -o -sasadd 5XXXXXXXXXXXXXXXX

これでうまく認識してくれるようになれば完成です。


comments powered by Disqus